日本有数の家具産地である大川の家具組合から「小屋」のデザインを依頼された。組合には持続可能な地球環境を守るために、地産地消の生産を行うという長期的展望があった。大川の家具職人や建具職人は元々は船大工であり、木を始め様々な素材を扱う高度な技術を持っている。「最大の家具=最小の建築」というコンセプトの元、地域の技術を用いた小屋を作ることで未来を描きたいという依頼だった。
そこで「屋根に上り地球を観測する小屋」を提案した。地域が大事にしている森を計画敷地とし、小屋に泊まることで自然環境を体験できる。気候のよい日に「引き出し」のように屋根をスライドさせると、室内の半分が庭 になり空までつながる階段が現れる。夜には空気が澄んだ森の中で屋根に腰掛け、美しい星空を観測することができる。来年以降商品化することを念頭におき、本展覧会に合わせてモックアップを製作した。
Site: Fukuoka
Program : Lodge
Total Area: 7.6 ㎡
Structure: Steel
Floor : Send Story
Architect : Yu Momoeda, Marika Hamaguchi, Koki Okumura
(YU Momoeda Architects)